バルボティーヌBarbotineはフランス語で「でこぼこ」という意味。酸化錫の不透明な釉薬を用いた立体的な造形の柔らかい陶器の総称です。
バルボティーヌの始まりは16世紀、ベルナール・パリッシーというナチュラリストの陶工が魚や植物などを本物そっくりに仕立てた「田園風土器」に始まっています。
フランスでの主な産地はロレーヌ地方で19世紀後半〜20世紀前半のアール・ヌーボー期に人気を博しました。
バルボティーヌ(マジョリカMajolica焼き)はドイツのビレロイボッホやベルギーのボッホ社、イギリスのウエッジウッドやミントンなどでも作られました。